美しい靴を日常で使える喜び 42nd Royal Highland “EXCLUSIVE”

はっしー

美しい靴を履いて毎日を過ごすのは、私たちにとって夢のようなものでしょう。
しかしジョンロブやエドワードグリーン、あるいはビスポークの靴が自然に溶け込むライフスタイルは、誰もが実現できるものではありません。
そういった最高級靴は、ある意味フェラーリやランボルギーニのようなものです。もちろん物として持つことはできても、力を抜いてまるで当たり前かのように使いこなすには、それ相応の身なりと、仕事環境、移動手段、余裕のあるスケジュールが必要になるのです。
そして英国製の最高級靴につけられたプライスタグを見た時、私たちは関税を思い、ロンドンのケンジントンでもハマースミスでもなく、遠く離れ海に囲まれた日本に生まれたことを嘆き悲しむでしょう…。

しかしもしかすると、日本に生まれたのは決して悪いことではなかったどころか、世界中の誰よりも恵まれているかもしれません。
私たちは今、英国のビスポーク靴と同じ製法を使い、高い技術で作られた美しい靴を、ずっとお手頃な価格で手に入れることができるのですから。

日本製 ハンドソーンウェルテッドの驚異

この42ND ROYAL HIGHLANDは、新しい世代の靴といっても過言ではありません。
そして驚異的なコストパフォーマンスで、最高級靴を作ろうというアイデアをいち早く実現したブランドです。
今回その42ND ROYAL HIGHLANDが、トップラインとして展開するEXCLUSIVE コレクション。
これはなんと、通常注文靴にしか採用されないハンドソーン製法を採用しているのです。今回はこの靴をご紹介したいと思います。

マッケイ、ブラックラピド、グッドイヤーなど靴には様々な製法がありますが、高級靴に用いられるのはおよそグッドイヤー製法と決まっています。
それには耐久性の高さ、ソールの張り替えやすさが関係していますが、英国の伝統的な高級靴がグッドイヤー製法で作られてきたという伝統も大きく関係しているでしょう。
これは単なる実用性だけでなく、メーカーの革靴への敬意であり、矜持のようなものなのです。
グッドイヤーと印の入った靴で、数回履くだけで型崩れするような靴はありません。しなやかさと色気が売りのイタリアの靴にしても、高級ラインになれば当たり前のようにグッドイヤー製法を採用するようになります。

このように良質な靴の代名詞となっているグッドイヤー製法は、実は効率よく靴を作るために生まれた、機械を使用する製法です。
「吊り込み」と呼ばれるソールと本体をマリアージュさせる工程を始め、多くの部分でミシンを使うことで頑丈に、そして効率よく靴を作るのです。
ではそれ以前はどのように靴を作っていたのか?
それを知るには、頑なに昔の伝統を守り続けているビスポーク靴(注文靴)の世界を覗いてみると良いでしょう。

英国もイタリアも、ビスポーク靴となれば製法は同じです。
それが、ハンドソーン製法です。つまり先ほどの「吊り込み」という工程を含め、ソールに関わるほぼ全てを、手でこなすものです。
布に比べて分厚いレザー、これを手縫いで仕上げることの大変さは容易に想像がつくでしょう。しかしソールに関わる工程はそれよりもはるかに大変です。
それでもごく一部の一足30万円を超えるようなビスポーク靴の世界では、伝統的なクラフトマンシップを求めてこのハンドソーン製法を続けています。
ミシンで均一に縫うのと異なり、絶妙に力加減を調整しながらゆっくりと縫い上げていくハンドソーン製法では、ソールをより立体的、しなやかで柔らかい履き心地にしながら同時に、堅牢さを実現することができます。

42ND ROYAL HIGHLANDがEXCLUSIVE コレクションで実現したのは、このような希少な製法なのです。
外観はあくまでスマート、しかしその作りは質実剛健。そして履き心地はまるでビスポーク靴のよう。日本のクラフトマンシップが生み出した驚くべきクオリティとしか言いようがありません。

木型は1000人へのビスポーク

42ND ROYAL HIGHLANDのEXCLUSIVE コレクションが優れているのは、ソールの製法だけではありません。一見するからに違いを感じる靴の立体感。これには、メーカーが木型にかけた思いを感じます。
人間の足は非常に複雑な造形をしています。また形は一人一人異なっており、全員に合う靴を作るのは難しいと言われています。
そういうこともあって、既成靴の世界ではある程度控えめな造形にすることによって、より多くの人に合うようある意味マージンを残しておくのが常識です。
しかしビスポーク靴(注文靴)では、それぞれの足に合わせて、より複雑かつ攻めた木型を作り上げていきます。
ビスポーク (誂え)はオーダーだからといって色々なディテールを足していくのではなく、むしろ無駄を削っていくことに意味があります。
自分にとって必要のないゆとりを削り、自分の体の欠点を補いつつ、自然に体に沿うものを作り上げる。その工程はあまりに複雑で、熟練した職人でも一着目、一足目から完璧なことを作ることはできない世界です。
しかし完成したときには、それ以上ない着心地・履き心地となるのです。
この42ND ROYAL HIGHLANDのEXCLUSIVE コレクションは、ある意味1000人に対してのビスポークのような靴と言えるのではないでしょうか。
日本人の足の形を徹底的に研究することで、今まで「既成靴だから」という理由で見逃されていた無駄や造形の不自然さを削り、よりフィットする木型を作り上げています。
特に土踏まずのフィット感は、足が下から支えられ、履いた瞬間に体重がふと軽くなる、あのビスポーク靴の履き心地に驚くほど近いものを感じます。
英国の靴の伝統も、イタリアの靴の柔らかさも凌駕する履き心地を、日本人の足の形を研究することで実現した靴。42ND ROYAL HIGHLAND EXCLUSIVE コレクションはそう表現できるのではないでしょうか。

毎日の生活に、美しい靴を

ソールのハンドソーン製法、木型の立体感はもちろんのこと、何よりも感激したのはその純粋な美しさです。
今まで国産の靴は、デザイン性と仕上げでどうしても英国やイタリアの高級靴にかないませんでした。
しかしこの靴はどうでしょう。
少し格上のインポートシューズを一気に飛び越して、(職人の手作業と最高級レザーを武器にした、あの)最高級靴ブランドたちと肩を並べる美しさになっているではありませんか。
最初に美しい靴を履いて毎日を過ごすのは、私たちにとって夢のようなものであり、それでいて実現するのは難しいことだと書きました。
しかし果たして、今もそうだと言えるでしょうか。
42ND ROYAL HIGHLANDのEXCLUSIVE コレクションを見て試着したとき、私はその夢が現実の目と鼻の先まで来ているのを感じたのです。
あなたが英国の高級靴を一足買うために貯めてきたお金で、二足、いや三足も美しいハンドソーン製法の靴が買えてしまうのですから。

店舗情報

42ND ロイヤル ハイランド 代官

渋谷区恵比寿西1-34-29 シェラ代官山ビル1F
営業時間 12:00 – 20:00 水曜定休(祝日を除く)03-3477-7291

https://www.42nd.co.jp/

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