永遠のエレガンスが欲しければ《アカンサス》を身に纏え

人間はいつも、美しさを求める。

はるか2万年前のクロマニヨン人がラスコー洞窟に絵を描いた時からすでに、人間のDNAには芸術を求める心が埋め込まれているのである。

時は降って古代ギリシャ、コリントスで一人の少女が亡くなった。その死を悲しみ、哀れんだ乳母はその少女が大事にしていたおもちゃをバスケットに入れ、墓に供えた。

それから時間が経って春になると、そのバスケットに緑の若葉が力強く絡みつき育っていた。

アカンサスである。

それを見つけたカリコスマという彫刻家は、アカンサスで柱頭を飾ることを思いつき、この生命力に満ち溢れた植物を、永遠の芸術の象徴にしたのだった。

もちろんこの話は伝説であり、史実ではない。しかしアカンサスの生命力に魅了された人が確かに、このモチーフを建築に取り入れたのである。

結果として古代ギリシャではアカンサスは神聖な植物として崇められることとなり、その後多くの歴史的な建築物や芸術をアカンサスが飾るようになったのである。

CAVALIERI カヴァリエリのアカンサス

CAVALIERI – ACANTHUS  ¥ 42,000 (カヴァリエリ)

さてその神聖なモチーフがCAVALIERI カヴァリエリからシルバーリングとなって登場したとなれば、ブランドのファンはもちろんのこと、リナシメント読者は必見だ。

まず注目すべきはその純粋な造形美である。

今までメンズ シルバーリングやアクセサリーのモチーフといえば、十字架(クロス)やスカルなどが主であった。

ハイブランドにはより洗練されたアクセサリーもあるが、多くがシンプルな造形にワンポイントのブランドロゴが入ったものである。

しかしこのリングは、まるで彫刻家が銀の塊と対峙して掘り上げたかのような美しく繊細な造形である。

あのバロックの担い手ベルニーニが、そして新古典主義の名匠カノーヴァが目指していたような美を、そのままリングに落とし込んだと言っても過言ではない。アカンサスの生命力、そしてみずみずしさが伝わってくる。

ちなみに葉の部分の美しさはもちろんのこと、その他のディテールも必見である。

茎を束ねるように施されたリボンは、後にナポレオン・ボナパルトがアンピール様式(帝政様式)の家具に好んで取り入れたモチーフだ。身近なところで言えば、一本10万円以上もするピュイ・フォルカやクリストフルのカトラリーにも用いられるデザインだ。

しかしこの造形は圧倒的である。くっきりと角が立ち、リボンの質感さえも伝わるような力強い立体。これはベルニーニ「プロセルピナの略奪」や「アポロンとダフネ」と同じ躍動感だ。

アンティークや芸術を愛するリナシメント読者には改めて、メンズのシルバーアクセサリーという枠を超えたカヴァリエリの新作をチェックしていただきたい。

 

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http://cavalieri.jp

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