ぼったくり?イタリアでのタクシーの乗り方

久々にローマを旅行したのですが、タクシーのボッタクリは一昔前よりも少なくなってきているように感じました。スマートフォンで動画を撮ったり、すぐに誰かに連絡できるからでしょうか。合計で20回ほどタクシーに乗ったのですが、ボッタクリに合ったのは1回でした。

日本のタクシーと違って流しのタクシーは取らない

日本では法外な料金を取るボッタクリタクシーは存在していません。そして空車であれば好きな場所で手を上げれば止まってくれます。

一方でイタリアのタクシーは「専用のタクシー乗り場」もしくは「迎車」でないと乗れません。タクシー乗り場は広場(=ピアッツァ)や駅にあり、看板にTAXIと書いてあります。そこに順序良く並び一組ずつ乗車します。
そういったタクシー乗り場から乗ったタクシーは安全でボッタクリ被害が少ないと言えます。他にもホテルやレストラン、バルに頼んで電話で迎車してもらうことも多いです。

イタリア語しか通じない人も

ホテルやレストランと違ってローマでもイタリア語しか通じないタクシードライバーが多いです。
そこで簡単なイタリア語で行き先を伝えます。

Buongiorno! Vorrei andare qui. ボンジョルノ・ヴォレイ・アンダーレ・クイ
ここまでお願いします。(地図や住所などを見せる)

よほどイタリア語が得意でない限り、行き先を口頭だけで伝えるのはやめておいた方が良いです。地図やメモなどを見せて場所を伝えます。間違えやすいのが百貨店のリナシェンテ(Rinascente)や高級スーパーなど2~3店舗ある店です。どこにある店舗に行きたいのかしっかり伝えます。日本を例にすると銀座三越に行きたいはずが、日本橋三越に到着することもあるのです。

乗ったら、タクシーメーターが動いているか必ず確認しましょう。
ミラーの上だったり、ダッシュボードの上だったり設置場所は様々で、分かりにくいところにあることも。しかし確実に料金が動いているかチェックします。もしメーターが動いていなければ

Scusi, Vorrei usare il tassametro? スクーズィ、ヴォレイ・ウザーレ・イル・タッサメトロ?
すみませんが、タクシーメーター使って下さい。

と指を指します。この文は厳密にはイタリア語の活用が間違っていますが、簡単な言葉ではっきり言った方が伝えやすいです。まれに、「壊れているよ!」「今日は日曜日だから」「観光地だから使えない」など謎の理由でメーターを使わない人が居ますが100%ボッタクリです。降りる時に「50ユーロだよ!」「2人で100ユーロ!」などと高額料金を請求します。

乗った時に明らかにやばい!と思った時はすぐ「ここで降りる!」と言って4~5ユーロ置いて降りる事も時には必要です。

フィウミチーノ空港とローマ市街などは固定料金もある

長距離タクシーの場合はメーター料金ではなく固定料金になっています。ローマ市街とフィウミチーノ空港は最大70ユーロ。空港とアウレリアヌス城壁内は48ユーロなど、メーターを使わないのです。
長距離乗ったり、空港まで行くときは

Quanto costa all’aeroporto? 空港までいくらですか?
Giusto 48 euro va bene? 48ユーロだけですよね?

など確認しておきましょう。到着時に荷物を持ってくれたりしたら、チップ変わりにキリのよい50ユーロを渡せば良いのです。

お釣りは諦めた方がスマート

タクシー料金が9.20ユーロの時に10ユーロを渡すと「Grazie=ありがとう!」とにこやかな顔をしてお釣りは返って来ない事が多いでしょう。もちろん、「Il resto!=おつり!」と言えば返してくれますが、あまりスマートとは言えません。

またスーツケースが何個もあったり迎車料金など加算されたり、メーターとは別に何ユーロか請求されることもありますが、これも正しい請求である事が多いです。「この2ユーロ、何にいくら掛かったの?」と問い詰めるよりも、少額であれば気持ち良く払った方がよいですね。

念のために3回ぼったくる南イタリア出身運転手

正規のタクシー乗り場から乗車して、免許を持っている人でも悪質なタクシー運転手も存在します。EDMのようなノリノリの音楽を流しながら窓を空けてWhatsApp(電話アプリ)に声を入力しているような人は危険です。今回の旅行でも一度ふっかけられました。

呑気に歌っているイタリア人運転手が「着いたよ!二人で18ユーロ!」と言うのですが、メーターは9ユーロです。今どき二人分とか吹っ掛けてくるやついるのか…と古典的な手法に驚きながら「Solo nove! (9ユーロだけ!)」とハッキリ言います。相手も引き下がらず3回も「18ユーロ!」と言い張りながら、結局10ユーロ渡して降りました。

悪気なく当たり前のように毎回言っているという感じでした。とにかくメーターに表示された料金を渡してさっさと降りるのが良いです。「Chiama la polizia!」警察を呼ぶ、と言い張るのも良いですが、そこまで荒事にせずさっさと離れるのが吉です。ちなみにタクシーで50ユーロなど大きな金額を渡すのは良くありません、お釣りは返ってこない場合が多いです。

日本で両替する時点で50、100ユーロではなくて、5、10、20ユーロと細かい金額にしておけば、タクシーやバルなどで支払いに便利です。

ちなみに南イタリアのナポリでは、イタリア語会話ができるような日本人に対しても「坂が多かったから5ユーロくれ」「荷物が重いから」「道が混んでたから」「道が空いててすぐ着いたから」などと、些細な理由で追加請求するそうです。ローマよりも遥かにボッタクられやすいので、「Siamo leggeri!(日本人は軽いぞ!)」くらいに捲し立てる覚悟が必要ですが、マフィアも多いので余りゴネるのも危険です。

ですので田舎のイタリアではタクシーに乗る前に「○○までいくら?今20ユーロしか持ってないのだけどOK?」と交渉してから乗りましょう。特に心配な場合、「Stazione di Napoli Centrale 20€」などメモで書き残し見せておくとトラブル回避に役立ちます。「さっき言ったじゃん!」と見せれるのです。

ローマ・テルミニ駅の王道ボッタクリタクシー

ローマ・テルミニ駅を出ると汗の吹き出す炎天下、目の前にワンボックス・タクシーが1台居るではないですか。「これは便利!」と近づくと確実に高い料金を吹っ掛けられます。

しかし、良く見ると左手の50m先にはタクシーを待つ観光客の行列とタクシーの列が…。つまり、この目立つ1台は料金が高くても早く乗りたい人向けなのです。一泊10万円するホテルに宿泊するお金持ちにとって、タクシー代が正規料金で2,000円、ぼったくりが4,500円だとしても誤差の範囲です。それよりも炎天下に荷物を持ってタクシーの行列にならぶ方が辛いのです。

私達の利用した便利なボッタクリタクシーは性格がさっくりしていて、乗る前にどこに行くか聞かれて「そこなら45ユーロだよ」と説明され確かに45ユーロでした。実際には20ユーロほどで到着しますが、すぐに乗れるのです。
しかし、元々ボッタクリなので「実は一人45ユーロで、二人で100ユーロ!」なんて事も十分にあり得るので、普通の人は正規の乗り場から乗った方が良いですね…。

UberやMyTaxiなど配車アプリは使えない

イギリスでは非常に便利だった配車アプリですが、ローマでは登録台数が少なくほとんど利用できませんでした。フィレンツェなどはエリア対象外で全くの0台…。イタリアのタクシー事情は深刻です。
特に日曜日や祝日などはタクシーが少なく、バルで迎車してもらっても「うーん電話したけど、来るまでに3時間かかるよ!」なんて事もあります。移動には余裕を持って、ホテルの出発など前日の夜にフロントに予約してもらう方が確実です。

あとローマのスペイン広場な主要な観光地はタクシーの乗り入れが禁止されていたり、時間によって入れないこともあります。「ここで降りて真っ直ぐ行きな!」など教えてくれるので、マップを見ながら進みましょう。
他にも、「ここで降りたらホテル近いけど、一方通行だから前に停めるのには回り道するよ?」と聞かれる事もあります。すると、100m先に見えたはずのホテルが一方通行を回り道して5分後に着く、なんて事もあるのです。

安く早く着きたいのであれば「今おります」と言いましょう。もし疲れているのであれば、「ホテルの前まで」と言えばOKです。それに理解が無いと、「わざと遠回りされた!」と勘違いする事になるのです。

日本と比べると緊張感があるタクシーですが、10.80ユーロのところを「10ユーロでいいよ!」と言ってくれるような良心的なドライバーも存在します。体感的には10回中9回は安心安全なタクシーです。特に高級ホテルなどに取ってもらうタクシーはトラブルが起きないはずです。そんな訳でイタリア旅行の際は覚えておいて下さいね。

こちらもどうぞ