私の親の旅行モットーはこうです。
「手ぶらで潜入し、全て現地調達せよ!」

私が小さなころからSAS(英国特殊部隊)のようにこのモットーを叩き込まれ、海外旅行には僅かな現金とパスポートだけを持って行く事を教え込まれました。着替えはもちろん、あらゆるものは現地で調達するのです。
当の親本人に至っては、たとえ身一つで現金も無く海外に落とされても1週間後には、お土産の食料と共に日本に帰国できるほどタフな人間です。身振り手振りで現地の人と仲良くなり、現金さえ調達できそうな人なのです…。

さて話が逸れましたが、私が年を取り30代になった今でも海外旅行に僅かな荷物だけを持っていくのは、当時のモットーが身に染みついているからです。それでも現地調達が難しく持っていった方が良いと感じたものをリストアップしてみます。

・カンニングペーパー

イタリアに行ったことの無い日本人ならこう思うでしょう、「今どきはグーグル翻訳でリアルタイム翻訳できるから単語帳なんか要らないじゃん」しかし実際には国内キャリアの国際通信サービスや現地のSIMカードを使っても、建物内はインターネットが通じない場所が数多くあります。

レストランや店に入ると”完全オフライン”でWifiも無い、なんて事がローマ市街でも頻繁に起こるのです。しかも英語も通じない店員も数多く居ます。そうなると頼れるのは伊日会話辞典や単語帳、紙に起こしたカンニングペーパーだけです。
2020年になろうとする現代でも、単語を紙に起こして困った時はそれを使うのです!

・iPhoneケーブル

しかしまあiPhoneがあると便利。特にグーグルマップで美味しそうなレストランを探すことができますし、ホテルの予約もできます。中でも単語をカンニングできるので、予習復習がその場でできます。あとは見かけた良さそうな店や、再び訪れたい場所をマップに保存しておけば、後でチェックできます。
日本の東京新宿に相当する、ローマ市街でもiPhoneケーブルを手に入れるのは難解です。謎の観光客向けの黒人が持っているケーブルを値切って手に入れるか、インド人が運営する小さな家電店を探すしかないのです。
日本ではコンビニに必ずケーブルがあり、電池が切れても10分以内には充電ができるのですが、イタリアでは1時間あるきまわってやっと見つける、なんて事が十分にありえます。

・充電器と変換コネクタ

同じように充電器や変換コネクタも入手が難しいものの一つです。ハワイやグアムなどアメリカの観光地であれば、コンビニが数多く存在して手に入れられます。韓国や台湾、香港などのアジア圏もまたコンビニがあり簡単に手に入れられます。
しかしイタリアに限って言えば難易度が高いアイテムの一つです。持っていったほうが賢明です。

・歯ブラシと歯磨き粉

「5つ星ホテルだし、きっとあるだろう」と忘れて行ったのが運の尽き、薬局に行かないと手に入りません。日本ではどんな安いビジネスホテルであろうと必ず歯ブラシセットがあるのですが、ローマでは1泊10万円する高級ホテルでも部屋に置いていないのです!もちろん高級ホテルであればリクエスト対応してもらえると思いますが、日本から持っていった方が良いですね。

・洗顔料や化粧品/ひげ剃りとジェル/髪用ワックス

イタリアの洗顔料や化粧品は日本人の肌に合わないものも多いです。イタリアのそれらは香りやデザインこそ一流ですが、残念ながら日本の資生堂、花王、カネボウなど大手の物の方が遥かに機能的で日本人に合っています。Rinascente(ラ・リナシェンテ)など現地のデパートでも僅かに取扱はありますが、持っていくべきです。

・常備薬(絆創膏、外傷用軟膏、抗炎症剤、ヒスタミン拮抗剤)

日本のようにドラッグストアが無いので困った時には薬局で相談しなければなりません。病院に行って処方箋をもらい、薬をもらうのは余程の語学力が無いと困難なので日本から持って行きましょう。
便利なのが絆創膏(バンドエイドのドライタイプとキズパワーパッドを各数枚)、メモAなど殺菌と局所麻酔が入っている軟膏があると靴擦れやドアなどで指を怪我したときに便利です。木のささくれなど極小さな怪我はいつでも起こる可能性がありますし、痛みもまた気になります。

他にはプレドニゾロンなどのステロイド軟膏です。かゆみからアレルギー、痔など様々なシーンで使えます。日本の薬局で弱いものなら処方箋無しで買えます。あとはアレグラ(フェキソフェナジン)などのヒスタミン拮抗剤、イブプロフェン(抗炎症剤)などです。あと目薬や葛根湯、麻黄湯など漢方薬も…。
どれも2~3回分、心配なら1シート持っていくと困った時に使えます。アメックスなどのクレジットカードに病気や怪我で困った時に相談する窓口があるので、症状がひどいときはデスクに相談すれば日本語で対応してもらえます。

・小さなビニール袋とチャック袋

例えばジェラートを食べて余ったゴミを捨てれない!なんて時に小さなビニール袋があると、カバンに一時的にしまうことができます。他にも水っぽいゴミなど入れれますし、食べかけの保存など色々な用途に使えます。
チャック袋は貴重品の管理やアクセサリー、指輪などを入れて置くと紛失しにくいです。現金を入れてバッグとスーツケースに分けておいても良いです。とにかくサランラップやジップロックのような便利なグッズは現地では売っていないと考えるべきです。

イタリアに一度行くしかない!

パスポートや国際運転免許証、海外旅行保険、クレジットカードなどは当たり前ですが、ちょっと変わったものを紹介してみました。一人旅行であれば気に入ったイヤホンなども持っていくと便利です。

人それぞれ各々必要なものが異なるので、一度イタリアに行って必要な物を見つけて編集部まで教えて下さいね!

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1989年 静岡市出身。主な執筆分野:ライフスタイル、旅行、料理、お酒。