オーナーを泣かせるBMWのホイール汚れ

BMWオーナーの悩みといったらホイールの汚れ、それも鉄粉まみれの頑固な汚れです。
毎週懲りずに洗っても、気づいた時にはシルバーのホイールがダークグレーに変身しているのです。アウディやメルセデス・ベンツには試乗やレンタルでしか乗ったことはありませんが、BMWは中でも特にブレーキの効きが良く、パッドだけでなくディスクローターも同時に削って制御力を高めているそうです。そのおかげで峠道で連続してブレーキを掛けても常に安心して気持ちよく走ることができます。趣味でたまに富士スピードウェイを走行するのですが、市販のままのノーマル状態でも260km/hから安定してフルブレーキを掛けることが可能なのです。
国産車のファミリーカーはホイールだけ汚れるなんてことは余り無いのですが、これはBMWのような強烈な制御力よりも日々のホイールメンテンス性を優先してブレーキ制御力を落としているためです。

分かってはいても面倒なのがそのホイールの洗浄、一本一本手で洗わなければならず月に1度ならまだしも毎週となると面倒です。スティックタイプのホイール用スポンジなども試してみたのですが、もっと手早く掃除したいので高圧洗浄機(ケルヒャーK2+FJ10C)を購入してみました。

ケルヒャーK2クラシックプラス

アマゾンや販売店で僅か9,800円〜購入できるケルヒャーの入門モデルです。正規オンライストアでも15,180 円で購入することができます。セット内容は上記のように本体とノズル、洗浄水タンクです。
空の状態だと3.9kgという軽さです。業務用とは違いコンパクトなので玄関の収納などにも入れておけるサイズです。

ウルトラフォームセット FJ10C

なぜか5000円近くする専用の車洗浄液です。写真のようにフワフワの泡が出て車が一瞬でキレイになることを期待して購入してみました。
高圧洗浄機のノズルの部分にカチッとはめ込み、上部のメモリで洗浄液の配分率を変更でき、濃くしたり薄くしたりすることができます。詰め替えて別の洗浄液を入れることもできるそうです。

BMWをモコモコの泡で丸々洗浄してみます

もともと赤かった車があっという間にホワイトになってしまうほどのモコモコ泡。
このまま擦った方がキレイになりそうですが、吹き付けて少しして流せば汚れが落ちるといわれています。

まるでガソリンスタンドの手洗い洗車を利用したときみたいにキレイになりました。
ちょっとした汚れであれば泡が無くても落ちそうです。ただ田舎に住んでいて道路の土やホコリを舞い上げやすい環境だと、汚れがしぶとく残りボディの下半分にこびりついてしまいます。こうなると洗浄液を濃い目にしても落ちず、手作業でスポンジで擦ってあげないといけないのです。そのこする作業も大量の水で流しながらでないとボディの小キズの原因になるのが難しいところです。

気になるホイールの汚れは?

意外に落ちない?期待が大きかっただけあり拍子抜けでした。
確かに半分ほどの汚れは落ちるのですが、こちらも鉄粉などが油などと混じって固着しているので一筋縄にはいかないようです。汚れの1cmほどまで近づいて最大の水を吹き付けるのですが、隙間部分は特に汚れが残ってしまいます。

わずか1万円足らずで手に入る高圧洗浄機ということを加味すれば素晴らしい製品なのですが、これ以上の強力なパワーを求めるのであれば更に性能の高い中級機を選んだほうが良いです。ボディは水圧が強すぎると傷や凹みの原因となる可能性もありますが、おそらく鍛造ホイールであれば強力な水をかけても凹みや傷にはならないことでしょう。
入門用なのでパワー不足ということもあり、ボディ下のフロアなどは汚れ落としが限定的な結果となりました。

ウルトラフォームセットFJ10Cは確かにモコモコの泡で気持ち良いのですが、丸々洗っているとあっという間に半分近くまで使ってしまいます。
詰め替え用のタンクは1,400円で販売されているので、一回500~700円と考えれば安い……?
う〜ん、ガソリンスタンドの手洗い洗車が2,000円前後と考えるとコスパは少し怪しいです。ただAmazonレビューを見ると少量使えば6回以上は使用できるそうです。

家の外壁掃除に便利?!

一通り洗車が終わったので暇つぶしにコンクリートに当ててみると、気持ちよいほどに汚れが落ちるます。

BMWを洗うより遥かに気持ちよくゴリゴリと汚れが消えていきます。経年劣化と諦めているような染みがまたたく間に落ちていくのです。これで絵を描くことができるほどで、苔?カビ?のような沈着した汚れが浮き彫りになします。
ただ下の写真のようにサビ?のような汚れは高圧洗浄では落ちませんでした。デッキブラシとコンクリート用の洗剤など多様して、家族みんなで一生懸命掃除すれば業者のようにキレイに仕上がるかもしれません。

ただ、やはりBMW洗車で感じたようにパワー不足は否めません。
高圧洗浄ノズルを地面に5cm~10cmほどまで近づけないと効率よく汚れを落とすことはできません。

高圧洗浄機 K 5 サイレント カー & ホームキットとの比較

このK2クラシックの上位モデルに、K5サイレントというモデルが用意されています。
住宅にも使える本格モデルなのですが、サイズが大きく16.6キロという米袋のような重さです。

スペック K2 クラシック K5 サイレント
電源 (V/Hz) 100 / 50 – 60 100 / 50hz (or  60 hz)
最大許容圧力 (MPa) 8 最大 12
吐出水量 (L/h) 330 最大 430
最高給水温度 (°C) 最大 40 40
モーター出力 (kW) 1 1.4
本体質量 (kg) 3.8 16.6
梱包質量 (kg) 5.5 21.5
寸法(長さ×幅×高さ) (mm) 393 x 171 x 243 349 x 426 x 878
価格(公式サイト)
13,178 円
63,778 円

比較してみると、吐出水量が330から430と約130%アップしています。
最大許容圧力も8から12MPaまで上昇、モーター出力も1.4Kwということで全体的に130~140%アップといえそうです。
もし移動する体力と予算と置き場の問題が無いのであれば、断然K5の方がお勧めできそうです。

電源のHz指定があり東日本/50HZ地域用と西日本/60HZ地域用があります。
私の生まれた静岡県は富士川の左右で周波数(ヘルツ)が切り替わります。昭和の家電には周波数固定のドライヤーなどありましたが、今どき周波数の指定された家電は少ないので引っ越ししたとき突然使えなくなることがあるので要注意です。特に私の住んでいた静岡市は、ほんの5~10kmも移動すれば50hzが60hzになってしまう魔境なので静岡県民がケルヒャーのK5を買うときは要注意です。

高圧洗浄機 ケルヒャーK2はお勧め?

フィリップスといい、B&W(英国スピーカー)といい、この手の海外製品は価格帯によって露骨に性能の差を感じます。特にエントリーグレードの価格を落として、手頃に手に入るように仕向け、実際には上位機種を買い直したくなるようなグレード付けを行っています。

フィリップスの電動歯ブラシも低価格帯でも効果を実感できますが、上位機種になるとパワーが強力になり更に心地良いのです。B&Wのスピーカーも入門機でも十分に音質は良いですが、更に上はどうなんだろう?と買い換えたくなるもどかしさがあります。

同じようにこのケルヒャーも、手頃で使い勝手も良く高圧洗浄機として優れたプロダクトですが、上位機種が欲しくなってしまう絶妙なパワー不足を感じます。女性が簡単にバルコニーの掃除をするのであれば軽量でパワーも十分かもしれませんが、男性が毎週これを使って作業しようかなと思っているのであれば、数ヶ月後にはきっと「そこには元気に活躍するK5の姿が!」となってるに違いありません。

つまり本当に手軽に掃除したいのであればK2、住宅外装から自動車、あらゆる場所を掃除して十年以上使いたいのであればK2をすっ飛ばしてK5を検討するのがお勧めです。

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1989年 静岡市出身。主な執筆分野:ライフスタイル、旅行、料理、お酒。