もうちょっとビール買い溜めておけばよかったな〜と思いつつ、銀座三越で入手した「THE軽井沢ビール」を飲んでレビューしてみます。

THE軽井沢ビール プレミアム クリア

プレミアム・クリア爽快なキレ味。本場ドイツ風味。麦芽100%のプレミアムビールです。

本場ドイツから直輸入の上質な麦芽とヨーロッパアロマホップを、軽井沢浅間山の清らかな冷涼名水で仕込みました。華やかな香りと芳醇な味わい、すっきりした後味が特長の最高品質を追求した麦芽100%のプレミアムビールです。瓶ラベルと缶は日本画家 千住博画伯の「星のふる夜に」の美しい絵画を用いた、情感豊かなデザインです。
アロマホップ(ザーツ)の香りと豊潤な味わい、締まりのある苦み、後味の切れと爽快感が特長のゴールド色のプレミアムピルスナー。麦芽100%ビールで、デコクション法(麦芽の旨みや香ばしさを引き出す糖化方法)とレイトホッピング法(ホップの香りを効果的につける煮沸方法)を採用。刺身・寿司などがお薦めです。
(公式サイトから抜粋)

サンドブラスト加工を施したような着色の曇ガラスに、可愛らしいシールデザインの瓶です。麦芽はカナダ製造、ドイツ製造とあり、カナダの比率の方が高いようです。そこにヨーロッパアロマホップ(ザーツ)が添加されています。

プレミアム クリアの味は美味しい?

まずガス圧弱く、瓶に注いでも泡が殆ど立ちません。製造日の記載はありませんが、賞味期限は2020年10月と十分な長さがあります。キャップの方式が「ツイストオフキャップ」と言って栓抜きが無くても回すだけで開栓できるものです。
この構造のせいかのか、元々なのか分かりませんが他社の地ビールと比べてもかなりガス圧が弱いです。

さて一口飲んで見ると第一印象は「薄いな?」という感じ。コクのある飲みごたえを求めていると、「お?」となってしまうはずです。何度か口を付けていると香りが漂ってきます。弱いけど芳醇で、薄いけど最低限のコクがあるという絶妙な繊細なビールです。

そしてだんだんと白ワインのような香りもキャッチできます。イタリアの白ワイン、トレッビアーノなどのトスカーナ系の白の香りです。温度は完全に氷で冷やすよりも、10度前後が美味しく飲めるような気がします。
公式サイトでは刺身、寿司に合うと紹介していますが、ポップの香りがフルーティーすぎて寿司には合いません。天ぷらや蕎麦などにも合いません。どちらかというと日本風になった洋食が似合います。

例えばチキンの赤ワイン煮込みや、ハンバーグ煮込み、また洋食屋のパスタなどです。海外のビールで言うモレッティなど軽快なイタリアビールに似ているニュアンスです。下面発酵らしいのですが、上面発酵のペールエールに近い香りと味わいで、軽くフルーティーな仕上がりです。

THE軽井沢ビール プレミアム ダーク

アロマホップ(ザーツ)の香りとローストした麦芽の香ばしさ、柔らかく豊潤な味わい、後味に仄かに残る甘さ、飲みごたえ感が特長の少し色の濃いプレミアムデュンケルタイプのビール。麦芽100%ビールで、デコクション法(麦芽の旨みや香ばしさを引き出す糖化方法)とレイトホッピング法(ホップの香りを効果的につける煮沸方法)を採用。飲みごたえ感のあるビールなので、料理と共に味わう飲み方をお薦めします。ドイツ料理(肉・ソーセージ等)やチーズをたっぷり使ったイタリア料理等がお薦めです。

製法は「デュンケルまたはアンバーラガー(下面発酵のラガー)」と紹介されています。麦芽は同じくカナダとドイツ製造です。

プレミアム ダークの味は美味しい?

クリアの後に試飲したのですが、ダークと言ってもそこまで濃くないのが特徴です。濁りも無く透明で良質なほうじ茶のような香りです。大手ビールメーカーが出している安い香水のような”アロマ”と異なり、天然由来の香気成分と高い透明度で健康的なビールと言えます。ただしマニアが唸るかといえば難しいでしょう。
私は一時期「ベアードビール」と「クルムバッハ カプツィーナ ヴァイツェン」に嵌って何十本と浴びるほど飲んでいたのですが、これらは麦芽のパワーのあってコクがあります。ホップも苦味の強い方がどちらかというと好みです。昨年のイギリスではペールエールもかなり飲みましたが、このプレミアムダークは判断が難しいです。日本の従来の下面発酵ラガーの大手ビールタイプでも無く、イギリスの上面発酵のエールとも違い、ドイツやチェコのビールとも異なります。
どこを目指しているのかイマイチはっきりしないと思います。同じ高原系のビールなら八ヶ岳ビール タッチダウンの方が飲みごたえがあると思います。

ちょっとお洒落なお兄さんが好きそうなイメージです。とても飲みやすいので、余りビールを飲むことのない女性にはウケが良さそうです。銀河高原ビールや、よなよなエールが好きな層には人気が出そうです。

今回のテイスティングレビューでは少し厳しい評価でしたが、素性は良いビールですので時期を空けて別の種類、缶や生ビールにも挑戦してみたいと思います。

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1989年 静岡市出身。主な執筆分野:ライフスタイル、旅行、料理、お酒。