プレゼントで生花を贈る

はっしー

久しぶりに撮影した一枚

籠城生活も6週目になり、離人感や現実感の喪失といった症状が出てきました。以前は単調でつまらない生活だと思っていましたが、外に出て買い物をしたり喫茶店で珈琲を飲んだりすることは、些細でも社会の中で生きているのだと実感しました。
今日は数週間ぶりに外を散歩して写真を撮ってみましたが、外は気が付かないうちに新緑の季節に移り変わり、深い緑に色づいた葉や、まだ黄色く春の息吹を感じさせるものまで様々です。蚊柱を避け、土を踏んで歩くと多彩な匂いが漂ってきます。田舎に住んでいたときは当たり前で、外の空気に感動することは少なかったのですが、こうして都会で部屋に籠城していると、外のにおいの変化だけでも感動を覚えます。

花の香りがもたらす効果

普段はあまり意識をすることは無いのですが、花の香りというのは刻々と変化します。バラの香りは蕾(つぼみ)の時点ではほとんど嗅ぎ取れませんが、開花してくると柔らかな香りが時を追うごとに強くなってきます。モダンローズやオールドローズなど系統や品種によっても様々ですし、香りの少ないものやダマスクローズの強い芳香剤のようなものまであります。
フェネチルアルコールやゲラニオール、エステル類など物質が原因といってしまえばそれでおしまいですが、受け取った花を自宅で飾っているときに少しずつ香りが濃くなり、花弁が開きボリュームが出てくるというのは喜びが時差で訪れることに繋がります。これがプリザーブドフラワーであったなら、花のピークの美しさを閉じ込めて長く楽しめるようになっていますが、生花とは全く異なるアプローチの美しさといえます。

朽ちるのも美しさ

果無さ(はかなさ)という言葉がありますが、日本では果無さの中に美を感じ取る文化があります。例えば春の桜が満開になるのは数日だけで、開花の翌週には緑の葉しか残っていないこともあります。夏の打ち上げ花火も数秒で消えていくから美しいのです。何ヶ月も続く桜や、数分間光る花火が美しいかと問われたら私は違うと思います。
貰った花が切り花だと、丁寧に手入れをし延命しても数日から1週間しか持たないものですが、その短い時間だけ部屋を彩ってくれるので美しいといえるのではないでしょうか。

シンプルなプレゼントが喜ばれる

種々の花を集めたブーケだと結婚式や誕生日などハレの日や祝い事のイメージが強すぎるので、単一の種類を贈るといいです。もしくは二種類の花を組み合わせたシンプルなデザインだとフォーマルすぎません。人前で渡すのでなければ、多少不揃いでも茎を長くしたままだと受け取った人も花瓶に合わせやすく、後から好きな長さにできます。
男性から女性に渡すようなシチュエーションで気恥ずかしい場合は、単色で揃え過度なラッピング装飾を無くせば渡しやすくなります。

花を買うのが恥ずかしい場合は?

それでも日比谷花壇で花束を買うのは気恥ずかしいという人も居るかもしれません。
そんな人にお勧めなのはベランダで小さな花を育てることです。スプレー咲きの白いバラなど、小さめのプランターで育てて、何個か蕾が咲き始めたら長めに切って包装紙でざっくりと巻いて贈ります。
「庭でバラが採れたので良かったら飾って下さい」と渡せば(関係にもよりますが)きっと喜んでくれるはずです。野菜のついでに育てているんですよ、といえば男性でも恥ずかしいということはありません。

今どきは花を贈る余裕がある人はなかなかいませんが、そんな時だからこそ生花のプレゼントをしてみて下さいね。

 

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