先日の「自宅でテイクアウト・フレンチ&ワインのすすめ」では不慣れなため細かい部分にストレスを感じたので、再挑戦してみました。本日もまた四谷のジュードマルシェです。更に来週は代官山のレクテを予約してみました。

受け取りからテーブルとキッチンの準備

最も大切なのは料理を受け取る前に、自宅のキッチンとテーブルをピカピカに準備しておくことです。前回はハンバーガーでもテイクアウトする気分で行ったので、帰宅即掃除から始まってパニック状態でした。
受け取りに行く前にはまな板&包丁どころか、テーブルにカトラリーやガラスまで用意して出発するくらいの意気込みが必要です。

ハンバーガーと違って、フレンチのテイクアウトは二人三脚です。持ち帰って箱のまま食べれば良いだけでなく、シェフが最後に行うことを変わりに責任を持ってやらなければいけない、と前回気づきました。
焼入れとソースの湯煎、盛り付けなど、意外に大変なので事前に準備しておきましょう。

あともう一つ重要なのが、受け取る時間を厳密にして食べる時間に合わせるということです。
特に焼き物がある場合はオーブンでの加熱仕上げから時間が経ちすぎると味が落ちるということです。
ホカホカの肉は急いで持って帰りオーブンで再加熱、そのまま頂くという流れが重要です。夜18時に予約したなら、ぴったりに受け取って、18時30分~19時には食べ始めたいところです。

野菜セットの開封と盛り付け

空けた瞬間「素敵!」と声が出そうになるほどの彩り野菜。
溢れんばかりに詰まっています。

これを前菜のプレートに盛り付けていきます。(前回よりマシにできた)
21cm~24cmほどのプレートに並べます。

今写真を見て思ったのですがシズル感が乏しいので、この時に野菜を軽く水洗いするか、霧吹きすることで瑞々しさを演出します。ハムや肉には薄くオリーブオイルを筆で塗ってジューシーさを演出した方が食欲が出るでしょう。
拘っている人であれば、もっと広い27cmのメインディッシュ皿を使ってソースで絵を描いて空間を作っても。

更に凝り性であれば、ブラックオリーブを乾燥させて砕いたものや、パプリカパウダーなど粉で演出するのも良いです。
ラズベリーやブルーベリージャムがあれば赤ワインで溶いて簡単なソースを作るのなんてのも最高です。

海鮮の前菜はガラスなど透明の器が便利です。パテドカンパーニュなどは一口サイズに切って、先日買った花崗岩に乗せてみました。マカロンはリチャードジノリのエスプレッソ用ソーサーに。
ピクルスは小さなクリスタルの器に盛り付けました。本当は花崗岩の右側にブルゴーニュのディジョンマスタードを添えようと思いましたが冷蔵庫で迷子になったので諦めました……。フォションにも売っているので一つあると便利です。
あとは緑、イタリアンパセリのようなものを添えると色鮮やかで良いですね。

シャンパーニュグラスは北欧スウェーデンで有名なオレフォス(Orrefors)のフルート、ワイングラスはヴァルサンランベール(Val Saint Lambert)ですが実はウォーターゴブレットです。こんなの12人の晩餐会で無い限り水には使わないでしょ!と思っています。
ちなみに事前にアイスティーやアイスコーヒーを用意して冷やしておけば、食後に慌ただしくならずに済みますよ。
アイスクリームとフルーツをプレートに盛り合わせて冷凍庫で短時間冷やせばフレンチっぽくなるかも。それにラム酒とメレンゲやゼリー仕立てにしたりすれば…。凝ったらキリがないですネ。

コース仕立てにして正解

前回の反省点を生かして、全ての料理を一気に仕上げることはしませんでした。
最初に前菜の盛り合わせをまとめて、後半に肉料理と赤ワインの抜栓をしました。穏やかにゆっくり食べれることが分かりました。前菜が準備できたら、オーブンを180度の15分ほどにセット、メインを食べたい15分前に加熱すればチン!と完成を教えてくれるという寸法です。
私達のように「執事が居ない家」であれば、家主が中座する必要がありますが、テイクアウトなので仕方ありません…。

後半にはラムチョップグリルと焼き野菜を。
ワインはヴォルネイのプルミエ・クリュ。Nicolas Rossignol Volnay 1er Cru Clos des Angles を選んでみました。
同じ銘柄を5本ほど飲んでいるのですがロット差が激しく、今日のボトルは△でした。抜栓直後は香りが固く、10分ほどで開いてきたと思えば、あっという間に酸っぱくなってしまうという機嫌の悪さ…。こりゃ家で良かったとしか言えません。

反省点&問題点は…?

やはり半完成品といえ料理が必要なのと、自分でテーブルまで運ばなければ行けないこと、食べた後に自分で下げなければ行けないこと……。あ〜あ!店で食べたい!!
ここまで来ると白いテーブルも欲しいし、皿も27cmの余裕のあるプレートでソースの種類も増やしたいし、調理と食べる一人二役は意外と大変なものです。とは言え前回の反省点は少し活かせた気がします。

もしかして在宅ワークでストレスが溜まってギスギスしている夫婦関係も、旦那様がこっそり持ち帰りフレンチでパーティー&おもてなしして上げれば高感度バク上がりなのでは(?)
サービングをしてあげて、最後のデザートを出した直後に皿洗いまで手早くすれば完璧…。お試しあれ(?)


今回紹介したお料理は予約制になっています。またお店とは無関係の個人的なレビュー記事となります。
四谷・曙橋の本格フレンチ”ジュードゥマルシェ” 電話 03-6380-5234

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1989年 静岡市出身。主な執筆分野:ライフスタイル、旅行、料理、お酒。