31歳から始める自己管理

はっしー

こんばんは、はっしーです。
ここ数日間、車で静岡に帰省していたのです「他県の方お断り」という張り紙を貼っている店が多くあり驚きました。私は東京に住んでいますが外出するのは週に1~2回の買い物だけ、それも家から徒歩10分程度の小さなスーパーで、混雑を避けて空いている時間に出ています。その他はリモートワークで在宅な生活を送っています。私のような引きこもりの”他県民”よりも、混雑する電車通勤の方が危険なのでは?と思ってみたりしました。差別と区別というのは難しいものです。
今日はブログのネタが無いので、ふと目にした「30歳目前になって分かった、20代の内にするべき事」の続き「31歳から始める自己管理」を実体験を元に書いてみます。

ジョットの考案した線遠近法を用いた作品。コリント式オーダーと回廊の写実的な絵は現実と錯覚させる効果があった。

難しい単語が出てこない

前頭葉機能低下の主な症状です。失語症の一種である語想起障害かと疑ったのですが、どうやら30歳を過ぎると前頭葉の機能低下で単語が出てこないことが増えるそうです。アルコールの影響で脳が萎縮している可能性もあります。
日常生活の単語はすらすら出ても、海外の地名や歴史上の人物、少し珍しいスパイスやハーブの名前などがパッと出てきません。例えば初期ルネサンスの有名な『受胎告知』を見ても「え〜とアレだよあれ」と悩み続け、フラ・アンジェリコの名前が中々出てきません。他にも半年前に読んだ第1回十字軍遠征の諸侯が一人も出てこなく、慌てて読み返したことも。「レーモン・ド・サンジル、アデマール司教、ゴドフロワ、ボエモン、そうだそうだ。」といった具合に少し読むと、エルサレム奪還まで漠然とですが思い出せます。恥ずかしながら20代後半から勉強を再開したので、ここ数年に覚えたことは特に忘れやすく、昔覚えたことは単語が出やすいです。
30歳を過ぎて勉強する場合は、何度も繰り返し学習して短期記憶を長期記憶に置き換える努力が必要です。内容や難易度は人それぞれですが、自分にとって難しいレベルであれば声に出して音読した方が覚えやすい気がします。

体調と空間認識能力の変化

これは日々の運動なども影響があり、個人差が大きいのですが私自身の変化としては胃腸のハリや痛みが出るようになりました。ネットでは「30歳超えたら油ものはきつい」「若いうちにカルビ食っておけ」などアドバイスがありますが、確かに加齢と共に消化能力の低下や胃腸へのストレスが目立ちます。
ありきたりで平凡なアドバイスですが、適度な運動と野菜中心の食生活、咀嚼や食事時間の工夫、アルコールや刺激物を少なくするなどが大切です。「俺は大丈夫!(28歳のワタシ)」でしたが、今は深く反省しています。
他にも関節が鳴ったり肩こりや目の疲れがあります。ただの疲れならまだ良いのですが、怖いのが空間認識能力と運動能力の低下です。キッチンでの作業で調理器具が皿に当たるなど、20代の時よりも空間把握と自己の位置の認識が低下していることを実感します。これが悪化すると、外出時に鞄の中を探しているときに不意に物を落とす、机の消しゴムや文具を落とす、歩いていて他人とすれ違う時に鞄が当たる、など知覚しにくい範囲で徐々に空間認識能力が低下する可能性があります。これらは数値に置き換えにくいので実感しにくいですが、青年から中年への壁は存在せずに徐々にですが確かに変化しています。

努力しなければ現状維持さえできない

漫画『頭文字D』に出てくる好きなセリフがあります。

「どれほどの技術を習得していてもこれでもういいと思ってしまえばその状態を維持することも難しい。常に上を向いて努力を続けていなければ上のレベルに移行することはできない」(C)しげの秀一 / 講談社

一度習得した技術や学問でも、もういいと思ってしまえばその状態を維持することさえ難しいということです。例えば「昔ピアノやってたな〜」とピアノ売り場を通る時に懐かしくなり試奏しても、当時の好きな曲を弾くどころか一曲も弾けないくてがっかりします。私自身5年前まで暗譜で何十曲も弾けたのですが、今では簡単な曲の一つも弾けなくなっているのです。
先ほどの読書や勉強の例も同じですが、何もしない=現状維持ではなく、何もしない=低下するということです。楽器演奏だけでなく語学学習や車の運転、スポーツや料理など何にでも当てはまります。
楽器もスポーツもある程度の水準までいくと現状維持をするのだけでも毎日の努力が必要で、それを欠かすと緩やかに技能が低下していきます。30歳を過ぎるとコレを強く実感します。年齢を重ねたから偉くなる、年齢を重ねたから大人になるというのは嘘であり、常に向上心を持って努力を続けないと過去の自分の方が大人だったという最悪の事態に陥ることにもなり得ます。

グラフはイメージです……。

過去の成功体験に固着してはいけない

しかし脳というのは、昔出来たこと=今も出来る(今も同じ)と錯覚しやすく、昔モテた中年独身のオヤジが昔と同じ方法で若い人に声を掛けてナンパに失敗したり、昔スポーツマンだったパパが子供の運動会で張り切って走って肉離れを起こしたり、自分の肉体の変化や周りの変化に気づかないで失敗することが多くあります。
最近では高齢者が車の運転で重大事故を起こすことが連日のように報道されていますが、これも”昔は運転できた”という強い信念や執着心から免許や運転を手放せなくなり、俺はまだ正常だ!他の同年代とは違ってまだまだ運転できると錯覚しやすいがために起こります。
自己管理の一つとして、今の自分が置かれた状況の把握するというのはとても重要です。もしかしたら数年前より体力や落ちているかもしれない、知識が落ちているかもしれない、運転の技術が落ちているかもしれない、と状況を正しく把握できるとそれに合わせた行動を起こすことができます。無理を控えるという選択もできますし、当時と同じに戻せるように努力を再開するという選択もできます。

他にも年を重ねると自分の考えに固着しやすくなり他人の意見を聞かなくなります。私自身もなるべく柔軟な考え方をしようと意識しているのですが、ふと気づくと過去の方法に固着しています。例えば新しい調理器具に対して強い拒否反応を示す、新しいデザインを頭ごなしに否定する、など新しい物を否定し昔から馴染みのあるものを選択しがちです。
実際には新しい調理器具も使ってみると意外にも便利で、それからすっかり気に入ってしまうこともありました。ジップロックも真空パック機も、コンベクションオーブンも低温調理器も炭酸水メーカーも慣れてみると全て便利な道具だったのです。いずれも初めて触ったときは、こんな物使えない!と思っていました。仕事でもプライベートでも過去の経験に固着しすぎるのは良くないと実感しました。

歳を重ねる意識をした方が良い

誰しも生きている限り必ず歳を取ります。31歳になって分かったのは、それを意識することは難しいということです。
私が21歳になった時はまだ自分が10代のような感覚がありましたし、29歳の時は30代がどんなものか1mmも想像できませんでした。まだ来ていないことを想像するのは難しいですが、頭や心体に起こる変化を見逃さないようにして歳を重ねる準備をすることが大切です。

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