グレースーツで大事なのは「仕立て」「トーン」「生地感」

Prof. 大橋

グレースーツというと、どのような印象がありますか。

スーツの世界ではクラシックで定番の色と言われながら、実際にはネイビー7割のグレー3割といった具合で、圧倒的にネイビー人気に押されているグレー。

日本人の肌色にネイビーがよく似合うこと、グレーはやや実年齢より高めに見られやすいことなどから、グレースーツに苦手意識を持っている方も多いでしょう。

しかしグレースーツ、実は3つのポイントを押さえるだけで誰でもエレガントに着こなせるのです。

この記事を読んで、ぜひ大人っぽい魅力の漂うグレースーツに挑戦してみませんか?

グレースーツに大事な「仕立て」とは?

グレーのスーツで一番大切なのは、まず仕立てでしょう。

ネイビーのスーツに比べても縫製が目立つ色なのはもちろんのこと、仕立てが悪いと「他になくてグレーを着ている」ような印象になってしまいます。

あえてグレーを選んでいるという確固たる意志を表現するためには、素晴らしい仕立てであることが必要不可欠なのです。

写真はキートンのスーツ。精巧な手縫いのボタンホールに美しく整ったステッチ。立体的で軽やかなラペルの雰囲気に、緩やかなカーブを描く胸ポケット。

この仕立ての良さは、ネイビーよりもグレーだからこそ更にダイレクトに伝わります。キートンのスーツは今世界的に注目されているナポリで仕立てられていますが、あくまでグローバルな美しさに徹しています。

ナポリの伝統を感じさせるハンドワークとクラシックなシルエット、最高級の生地を使って生み出すビスポークスーツのような立体感。この中庸で大人っぽい美しさが、グレーによく似合います。

グレーのスーツを選ぶのであれば、いつもより一層、仕立ての良い一着を選びましょう。

グレーのトーンは自分に合わせて

さてグレーのスーツを選ぶうえで非常に大きな要素は、トーンでしょう。

トーンというのは明度と彩度のことですが、特に明度=どのくらいの明るさのグレーか、という部分でかなりスーツの雰囲気が変わります。

ちなみにグレーのスーツは色分け的には大雑把に以下の三つです。

  • チャコールグレー
  • ミディアムグレー
  • ライトグレー

日本のビジネスシーンではチャコールグレー〜ミディアムグレーにかけての色合いが使いやすいと思います。ライトグレーはイタリアでは定番な色ですが、スーツだと日本人の場合肌色になじまない可能性があります。

むしろジャケットスタイルのトラウザーに用いることで、ジャケットスタイルが少し華やかになるのでオススメです。

そこでチャコールグレーかミディアムグレーか、という選択肢になります。この際大事なのは、やはり自分の肌色と髪色、そして用途です。

結婚式やパーティ、非常に重要な会議等で着たい場合にはチャコールグレーが良いですね。普段の仕事使いであれば、ミディアムグレーの方がネクタイや柄シャツが馴染みやすく、着こなしやすいかもしれません。

肌色が濃いめ、焼けている人はチャコール系のグレーが似合います。肌色が薄い・白っぽい人は年齢の割に幼い感じに見え、それに悩んでいる人もいるはずです。ミディアムグレーを着ると、幼さをカバーできるはずです。

黄色っぽい肌の人はチャコール、ピンクっぽい肌の人はミディアムグレーが似合います。

また髪が黒や非常に濃い茶色の人はチャコール、グレーっぽい人、白髪の人はミディアムグレーが映えます。また地毛がやや明るめの茶系の人もミディアムグレーが合うでしょう。

生地感がグレーに新しい印象を与える

さて、色彩の存在しないグレー。実際にはわずかにブラウンがかっていたり、逆に青っぽかったりという差がありますが、基本的には無彩色なので、ともすると地味になりがちです。

しかしスーツは幸い、生地によって作られるもの。その生地感によって、グレーが一気に艶っぽくなったり、あるいは大人っぽくなったりします。

これは個人的な意見ですが、かなり慣れている人でもない限り、グレーのスーツは光沢がある方がオシャレに見えると思います。

ビスポークに慣れている人はHARDY MINNIS ハーディ・ミニスのフレスコなど、強撚糸のざらっとした生地でグレースーツを仕立てます。こういった生地はシワに強く、仕立て栄えもしますが、その代わり着こなし次第では沈んだ感じに見えてしまうのです。

逆に上品な光沢のあるグレーは、とても高貴な雰囲気です。ネイビーよりも色気があり、大人っぽく余裕のある印象なので、仕事では安心感を、人間関係では信頼や憧れを得ることができるはずです。

写真のキートンのスーツ、このグレーはまさにそういったグレーの典型です。

上品な光沢感に生地の細かな織り感。うっすら細かくメランジ感があるので奥行きのあるグレーになっています。これはいかにもイタリアらしく、ソリッドなグレーよりも洒脱感があります。

そして何よりもSUPER 190’sならではの滑らかさ。グレーの最高峰が欲しければ、ぜひこのキートンも検討してみてください。

 

グレースーツで大事なのは「仕立て」「トーン」そして「生地感」。

ネイビーに比べやや挑戦しにくいグレー。しかしその着こなしがうまく決まったときには、なんと嬉しいことでしょう。

グレースーツが似合う自分を鏡の中に見たとき、自分が人間としてまた一歩成長したように感じるのは、きっと私だけではないでしょう。

 

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