昨年購入したMacBook Pro

物に対する考え方は人それぞれですが、私は執着心が強い方だと思います。
幼少期に物を買い与えられることが少なかったこともありますが、大人になってからも物を長く使うというスタイルに執着しているからです。私にとって使い慣れている物は、安全で事故も少なくストレスフリーなのです。

私は13歳の時にレザーマンの「ニューウェーブ」というマルチツール(工具)をお年玉で初めて買い、そから成人するまで同じモデルを使い続けました。24歳頃に経年劣化でグラつきが気になり、全く同じモデルを再購入しました。そして30歳になるまで同じモデルを使い続け、昨年やっと「サージ」という類似モデル(写真下)に買い替えたのです。

生活に関して保守派で、一度コレと決めたことは切り替えないタイプなので、この類似モデルさえも未だに慣れずにいます。以前使っていたニューウェーブは実家に置いてあるのですが、そちらは真っ暗闇でさえ自由に操れるほどに慣れています。車やパソコン、カメラや包丁など、多くの物は慣れるほどに熟練度が上がっていき、自由自在に扱えるようになるものです。

私が初めて買ったMacBook Proは2012年モデルで、2013年2月6日に新品購入して、つい先週(2020年6月15日)まで使っていたのです。実際に業務や趣味で何年間使えるのか書き留めてみたいと思います。
(※下の写真は旧編集部で、タッチパッド左右が発熱で火傷するほど熱くなるので牛革を貼ってあります。卵焼きが作れるほど熱くなるのです。)

MacBook Proは革新的なパソコン

私はWindows95時代から自作PCを使い続けてきました。外出用のノートパソコンといえばパナソニックのLet’snote(レッツノート)で、CF-R2からCF-S10かれこれ6台近く買い替えてきました。レッツノートは強靭なボディが売りのノートパソコンですが、2年程使うと何故か故障するのです。HDDやマザーボード、液晶割れなど故障が原因で何度か買い替え、また壊れていなくても性能の陳腐化によって新しいソフトウェアに対応できなくなって買い替えや買い増しを行いました。

2012年12月15日撮影

それから出版関係の仕事に参加するようになり、Macでないと対応できないことが増え、2013年に意を決してWindowsからMacBookに変更したのです。そこからはストレスフリーの生活で、頻繁なアップデートはなく、余計なポップアップもなく、今ではなぜWindowsを使っていたのか信じられないほどです。結局、2015年頃には自作パソコンも処分してMacBook Proだけで仕事をするようになりました。

Windowsにありがちなストレスの原因 同日撮影

4年程度が買い替えの目安になる

DTP系のソフトや動画編集ソフトといった重量級アプリケーションを難なく動かせるMacBook Proは実に素晴らしいパソコンですが、3年ほどするとバッテリーの持ちが少し悪くなってきます。初めの1~2年はバッテリー駆動だけで8時間以上も作業できるほどに高性能ですが、毎日頻繁に使うと段々と持ちが悪くなりがちです。レッツノートのように替えバッテリーに交換することはできないので、修理に出すか裏蓋を取り外して汎用品に交換しないとバッテリー駆動を中心に仕事する人には向きません。

MacBook Pro(2012)は故障知らずで、昨年導入したMacBook Pro(2018)と同じように未だに快適に使えます。それでもバッテリー交換を目安にして新しいモデルに乗り換えるというのも一つの選択肢です。ただし注意点もあり、現行品は以前のMacBook Proとキーボードの仕様が異なり、薄型のバタフライ式キーボードなっています。柔らかいタッチのシザー式(パンタグラフ式)と違い、浅いタッチでバチバチするので長時間の入力で指が疲れます。これは完全に慣れとしかいいようがないのですが、私は一年経った今でも長時間の入力で指が痛みます。

大人になれる本 編集部(当時)

本気を出せば10年使える?

MacBook Pro(2012)が先週壊れたの?とお思いかもしれませんが、実はどこも壊れていないのです。
バッテリーの劣化はひどく、2時間ほどの駆動で充電が切れていまいます。しかしWindows時代は数年経ちバッテリー劣化すると10分ほどでシャットダウンということもあったので、7年使ったわりには劇的な持ちといえます。

その他にはメモリーを増設して内蔵HDDをSSDに変更しましたが、液晶ディスプレイの発色も良く、まだまだ使える状態なのです!
OSも最新に無料アップデートできますし、最新のAdobeCCもインストールして作業も可能です。さすがに4K動画編集や3D系のソフトウェアは新しい機種とは雲泥の差がありますが、メールやインターネットなどの軽量なアプリは最新機種と差がない操作性です。

7年使っても瑕疵がないので、新しいMacBook Pro(2018)に切り替えてからもズルズルと手元に残して使っていたのですが、断腸の思いで売却を決めたのです。そういった理由から、丁寧に維持すれば10年以上使えても全くおかしくはありません。また、2000年前後の怒涛のPC進化の時代と比べると、現在はCPUやRAM、HDDの開発ペースが鈍化しつつあります。半導体回路の集積密度が1年半~2年で2倍となる、というムーアの法則という指標がありましたが、現在は開発スピードが追いついていないそうです。CPUの性能も頭打ちとまでは言い切れませんが、7年前と比べて劇的に高性能になっていないのが実情です。

テクノロジーの世界は人工知能や量子コンピュータなど、まだまだパラダイムシフトが起こる可能性はありますが、新品のMacBook Proを買えば少なくとも4~7年ほどは安心して使えるのではないでしょうか。

 

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1989年 静岡市出身。主な執筆分野:ライフスタイル、旅行、料理、お酒。