去る2021年5月11日、フランスのハイパーカーブランド・ブガッティからエルメス仕様のシロンが発表された。内装をエルメスが手がけたそのワンオフカーの値段は、推定6億円だという。 このニュースを見た人の…
投稿者: F. O
イタリアで夏の紳士の定番といえば、ベージュスーツと決まっている。 ローマのナヴォナ広場でも、ナポリのキアイア通りでも、ベージュのスーツを着こなして颯爽と歩く紳士たちを見かけない日はない。 日本の夏は暑…
レザーバッグというものは人の心を惹きつけてやまない。 しかし完璧な美しさを持つクラシック・フェラーリを所有し、さらに毎日乗って楽しむ人が非常に限られているのと同じように、有名メゾンの芸術的なバッグを普…
編集長が手紙とSNSの違いについて書いた記事は、実に興味深い。 しかし私は残念ながら、手紙を殆ど書いたことのない世代である。 一方メールについては大変馴染み深く、中学生の頃にはやたらとメールアドレスが…
写真のフェラーリ カリフォルニアは今極上車でも1,500万円で購入できるモデルである。 現代的な電動オープントップを持ち、FRで後部座席とトランクスペースをもつフェラーリでありながら、マセラティ グラ…
私は洋服屋であるが、最近実に疎ましい事態が起きている。 それは新しいジャケットやスーツというものが、めっきり自分のクローゼットにやってこないということである。 言わば、マグロを数ヶ月も見ていない寿司屋…
「新しい年」というものを思い焦がれることがなくなったのは、いつからだろうか。 まるで数字が変われば世界が変わるとでもいうかのように騒ぎ立てるテレビの画面を見ながら、自分も密かに同じ期待を持って年が変わ…
(写真・青木倫紀氏) 老舗パイプメーカーが削る造形美 創業80年を超えるパイプ製作の老舗「柘製作所」から、新たなステッキブランドが誕生しました。 柘製作所は1936年にシガレットホルダー製造からスター…
エルメスは永遠の憧れとも言えるブランドだ。 世界で最もラグジュアリーなブランドとして確固たる地位を築き、そのバッグは世界中のセレブ達のアイコンとなっている。 しかしエルメスはどうしても、レディースの印…
現代人は持ち物が多い。 あるいは19世紀の小説の主人公たちのように、頭の中にある思想と、焦燥感と、哲学だけが持ち物であったならば、私たちはどれだけ身軽だったことだろう。 残念ながら私たちは、財布とスマ…
Sartoria Piccirillo Linen 100% Jacket(プロフェソーレ・ランバルディ静岡) 季節感のある服というのはお洒落なものである。しかし夏物のリネンのジャケットといえば、冬の…
ボローニャで購入したa. testoniのボストンバッグ。 存在感と格式のあるオールレザーのボストンバッグは、男なら一度は憧れたことのあるアイテムである。 リナシメント読者の中にも、すでに愛用している…
服を選ぶのは難しいことである。 そのときはそれが最善の着こなし、服選びだと思っても、数日もすればそれが今世紀最大の過ちだったように感じられることもある。 なぜそのようなことが起こるのだろうか? 一番大…
数年前、「パティーヌ」なんていう言葉は一部の靴マニアの物でしかなかった。 しかし今となっては一流の知名度を誇るラグジュアリーブランドとなったBerluti ベルルッティで、パティーヌは皆が知るものとな…
世界中の車の非常に多くが白、黒、シルバーと言われている。 確かにぱっと周りも見回してみても、車はこの三色が圧倒的に多い。新車の販売では、約25%つまり4台に1台が白だという統計もある。近年はかのアップ…
人間はいつも、美しさを求める。 はるか2万年前のクロマニヨン人がラスコー洞窟に絵を描いた時からすでに、人間のDNAには芸術を求める心が埋め込まれているのである。 時は降って古代ギリシャ、コリントスで一…