こんにちは。ラテン語さんです。突然ですが、私は本当にサイゼリヤが大好きです。美味しいしお腹いっぱい食べても驚くほど安く、本当に助かってます。そこで、私の得意な雑学とともにサイゼリヤの魅力も知ってほしいと思ってこの記事を書きました。私は雑学も大好きなので、サイゼのメニュー表を見ただけで雑学が頭にババババッと浮かんできたので、それを100個リストにしました。それではどうぞ!

サラダ+スープ編

No. 1 サラダの元は「塩(ラテン語でsal)で味付けされた」という意味。

No. 2 マリネの語源はラテン語marinus「海の」で、元々海水に漬けていたから。

No. 3 ペコリーノチーズのペコリーノの語源はラテン語pecora「家畜」で、ペコリーノの原料は羊のミルク。

No. 4 オクラは元々日本語ではなく、英語のokraから入った。英語okra自体の語源はアフリカの言葉。

No. 5 スープの元の意味は「浸されたパン」。スープは元々、日にちが経って硬くなったパンをふやかすためのものだった。

No. 6 ミネストローネの語源はイタリア語minestrare「料理を出す」で、英語minister「大臣」と語源的つながりがある。

No. 7 (ミネストローネ)トマトの学名の意味は「ナス属+オオカミ+桃(Solanum lycopersicum)」で、リコピンはこのlycopersicumから。

No. 8 レンズ豆はコンタクトレンズのような形だからそう名付けられたのではなく、もともとあの豆がラテン語でlensと呼ばれていて、目の水晶体がこの豆に似ているから水晶体が「レンズ」と呼ばれるようになった。

No. 9 (コーンクリームスープ)ポタージュの語源はフランス語の「鍋(pot)」。Potを使った料理名に、ポトフ(pot-au-feu, 意味は”火にかけられた鍋”)」がある。

No. 10 (マッシュルームのスープ) 英語圏でのなぞなぞ”What kind of room has no doors or windows?”の答えはmushroom。

アペタイザー編

No. 11 アペタイザーは英語で「前菜」という意味で、食欲(appetite)を増進させるためのものという意味合い。

No. 12 (ほうれん草のソテー)アメリカにはベーコン合同教会という、ベーコンを讃える宗教の一派がある。

No. 13 (ムール貝のガーリック焼き)ムール貝は日本では元々カキの養殖場などに付着する邪魔者外来種だったが、最近ではこれを食べ物として有効活用しようという試みがある。

No. 14 チョリソーの語源はラテン語salsus(塩で味付けされた)という説が有力で、サルシッチャやソーセージと語源が共通している。

No. 15 (キャベツとアンチョビのソテー)キャベツのラテン語名caulisはカリフラワーの「カリ」とコールスローの「コール」の部分の語源。

No. 16 (セロリのピクルス)セロリの学名Apium graveolensのgraveolensは「強い匂いを放つ」という意味で、セロリは好き嫌いが分かれるのも納得である。

No. 17 (ミニフィセル)フィセルの語源はラテン語の「糸(filum)」。

No. 18 (ガーリックトースト)英語ではToast!で「乾杯」という意味になるが、これは昔味付けした小さなトーストをお酒に入れていたことに由来する。

No. 19 (プチフォッカ)フォカッチャの由来はラテン語focus「かまど」。focusはイタリア語fuoco「火」の語源でもある。おそらくポケモンのフォッコはこのfuocoから。

No. 20 エスカルゴのオーブン焼きは現在は400円だが、1990年代は880円だった。

イタリア直輸入編

No. 21 イタリアの語源は「子牛」で、ラテン語vitulus「子牛」と語源的つながりがあると考えられている。

No. 22 サラミの語源はラテン語の「塩(sal)」。

No. 23 プロシュートの元の意味は「水分を取り除かれた」。

No. 24 プロシュートはモモ肉のハムを指すので、生ハムという意味ではない。モモ肉の生ハムはprosciutto crudo、加熱されたハムはprosciutto cottoという。

No. 25 プロシュートはサイゼリヤの中で一番イタリア人が本場の味に近い料理を評価するというテレビ番組の企画で1位になった。

No. 26 ちなみに、2位はリブステーキで3位はフォッカチオ。

No. 27 サイゼリヤのオリーブオイルは品質がいい。通常のエクストラバージンオリーブオイルの基準酸度が0.8%なのに対し、これより更に低い0.25〜0.35%(値が低いほど品質がよいと言える)となっている。

No. 28 サイゼリヤがオリーブオイルを輸入する量は、日本のイタリアからのオリーブオイルの輸入量の約5%。

No. 29 (フレッシュチーズとトマトのサラダのベジドレッシング)イタリアではサラダにドレッシングをかけないので、本場に近づけるためにはドレッシングなしでオーダーして無料のオリーブオイルをかけるのがおすすめ。

ご飯もの編

No. 30 パエリアの語源はラテン語のpatella「小さい平鍋」。日本語でも「お鍋」が料理名を表すことがあるように、調理器具の名前が料理名になった。

No. 31 (エビと野菜のトマトクリームリゾット)英語のshrimpはあくまで「小エビ」。海老フライにするような大きさのものはprawn(プローン)という。ちなみに伊勢海老は英語でJapanese spiny lobster(日本のトゲのあるロブスター)という。

No. 32 リゾットの語源はイタリア語の「米(riso)」。

No. 33 ドリアは横浜生まれの料理で、イタリアにドリアはない。

No. 34 ミラノのリゾットにはサフランを使うので、サフランリゾットをイメージしてターメリックライスを使うこの料理は「ミラノ風」という名前がついている。

No. 35 ミラノ風ドリアは以前480円だったが、1999年に290円に値下げされた。

No. 36 グラタンは「焦げ(フランス語でgratin)」という意味。

スパゲティ編

No. 37 パスタは古典ギリシャ語pastá(塩を振られたもの)が語源。

No. 38 ボスカイオーラはイタリア語bosco「森」から派生した言葉で、「きこり」という意味。

No. 39 ポルチーニはイタリア語で「子豚」という意味で、これはこのキノコの形が元。

No. 40 ペペロンチーノは「唐辛子」という意味。英語pepper「コショウ」と同じ語源。

No. 41 (たらこソース シシリー風)たらこクリームのスパゲティはイタリアには無く、テレビ番組でイタリア人が「スパゲティにたらこソースをかけるのは寿司をトマトソースにぬぐって食べるのと同じ」と言った。

No. 42 たらこスパゲッティは、渋谷のパスタ専門店の常連客からキャビアでパスタを作ってくれというリクエストをもらった店主が思いついた料理。

No. 43 伝統的なイタリアのボロネーゼはスパゲティではなく、タリアテッレという平たい麺に和えて食される。

No. 44 日本の「ミートソース」のようにトマトの味が前面に出たものはボロネーゼ(ボローニャ風)ではなく、ナポリのソース。

No. 45 (ペストジェノベーゼ)ペストは「砕かれた」という意味で、バジルなどを砕いて作ったソースがかかっている。

No. 46 (ナポリジェノベーゼ)イタリア語でsugo alla Genoveseというナポリのソースを使っている。ソースの名前にはジェノバという地名が入っているが、ナポリのソースでバジルは入っていない。

No. 47 イタリアの伝統的なカルボナーラは生クリームを使わない。

No. 48 (イカの墨入りスパゲッティ)メニューの英語表記にNERO DI SEPPIAとあるように、セピア色のセピアの語源は「コウイカ」。

No. 49 イカスミパスタは南イタリアの料理で、北イタリア出身の人には馴染みが無い。

No. 50 アラビアータは中東のアラビア半島とは関係がなく、辛くて食べたら顔が赤くなって「怒った(イタリア語でarrabbiato)」ように見えるから。

No. 51 (Wサイズ)Wの文字は英語では「二重のU(double U)」と呼ばれるが、イタリア語では「二重のV(doppia vu)」。

No. 52 「スパゲッティ」は、イタリア語の「ひも(spago)」から派生した言葉。

No. 53 スパゲッティより細いカペッリーニは、イタリア語の「髪(capello)」が元。

No. 54 アラビアータの麺は、メニュー写真にあるペンネからスパゲッティに変更できる。

No. 55 アーリオ・オーリオの意味はイタリア語で「にんにくと油」。

No. 56 オーリオ「油」の語源はオリーブ。英語のoilの語源も同じく「オリーブ」。

No. 57 (ページ下部の「カチョエペペ風に」)カチョエペペとは、スパゲッティにペコリーノチーズを和えてブラックペッパーをかけた料理。意味は「チーズとコショウ」。

No. 58 イタリア語で「チーズ」は、クアトロフォルマッジの「フォルマッジ」の方が馴染みがあるかもしれないが、カチョもチーズを意味する。カチョの語源はラテン語caseus「チーズ」で、フォルマッジの語源はラテン語caseus formaticus「成型されたチーズ」の後半部分。

ピザ編

No. 59 パンチェッタは豚バラ肉のハムで、語源はラテン語pantex「腹」。ちなみにグアンチャーレは頬肉のハム。

No. 60 ピザが生まれたナポリは元々ギリシャの植民地で、地名の由来はギリシャ語で「新しい都市」

No. 61 マルゲリータは、このピザを気に入ったイタリア王妃マルゲリータの名前が元。

No. 62 マルゲリータという人名の語源は、古典ギリシャ語で「真珠」。

No. 63 ルッコラは英語でrocketというが、打ち上げるロケットとは語源が違う。

No. 64 (たっぷりコーンのピザ)このようなピザはイタリアには無いが、イタリアにはフライドポテトをのせたピザがある。

No. 65 イタリアのピッツェリアでは、一枚のピザをシェアして食べることは避けられている。

肉編

No. 66 ハンバーグの語源は、ドイツのハンブルクという都市。ここで挽肉にパン粉を入れた料理に火を通した料理が生まれ、フリカデレという名前である。

No. 67 なぜフリカデレがハンバーグと呼ばれるようになったかというと、アメリカに渡ったドイツ系移民が食べたフリカデレが、アメリカで「ハンバーグステーキ (Hamburg steak, ハンブルクのステーキ)」という名前で知られるようになったから。

No. 68 (ディアボラ風ソース)ディアボラはイタリア語で「悪魔」という意味。

No. 69 イタリアではディアボラ風というのはソースの意味ではない。例えばpollo alla diavola(鶏肉の悪魔風)という料理はスパイスをつけた鶏肉を焼いた料理である。

No. 70 デミグラスソースは「半分(フランス語でdemi)の量になるまで煮詰めたソース」という意味。

No. 71 サイゼリヤのガルムソースは醤油ベースだが、ガルムの語源は「魚醤(ラテン語garum)」。

No. 72 (リブステーキに使われているリブロース)ロースは日本語で、「焼かれる(roast)ことに適した肉」という意味合い。

No. 73 (つけあわせの目玉焼き)古代ローマ時代の宴会は卵料理から始まった。現在でも英語でab ovo(元はラテン語で「卵から」)という表現が残っており、「初めから」という意味である。

No. 74 (ディアボラ風ソースの英語表記vegetable salsa)サルサとソースは同じ語源で、ラテン語の「塩で味付けされた(salsus)」。

飲み物編

No. 75 デカンタはdecantするための容器という意味で、decantとは英語で「沈殿物を動かさずに静かに注ぐ」という意味。

No. 76 サイゼリヤのグラスワイン、デカンタ、マグナムはイタリアのモリーゼ州から直輸入しているワインで、メニュー表にもモリーゼ州の紋章が載っている。

No. 77 マグナムとはワインが1.5リットル入る瓶のこと。語源はラテン語magnum「大きい」。

No. 78 (ドンラファエロ)ラファエロの語源はヘブライ語「神は癒した(rapa+el)」。

No. 79 ランブルスコの語源はラテン語labrusca「山ぶどう」。

No. 80 アルコールの語源はアラビア語のal-kuḥl「コール墨」。これはアンチモニーの粉末で、まぶたに塗る化粧品。

No. 81 ドリンクバーは和製英語。英語圏では、ソフトドリンクのおかわり自由はfree refill(フリーリフィル)と言う。

No. 82 「ジョッキ」は英語jugがなまったものと考えられているが、jugは「ピッチャー」の意味。ジョッキは英語でmug。

No. 83 (食後酒)ラコンブリッコラはイタリア語で「グループ、一団(la combriccola)」という意味。

デザート編

No. 84 パンナコッタはイタリア語で「調理されたクリーム」という意味。

No. 85 パンナコッタの「パンナ(意味は『クリーム』)」の語源はイタリア語panno「布」で、これは牛乳にできることがある脂肪分の高い膜があたかも布が張っているように見えることに由来する。

No. 86 ティラミスはイタリア語で「私を持ち上げて(tirami su)」という意味。

No. 87 (ティラミスクラシコ)クラシコは「伝統的な」という意味。昔はアイスティラミスを売っていたが、アイスでないティラミスに変えたことからこの名前で売られていると考えられる。

No. 88 ジェラートはイタリア語で「凍らされた」という意味で、髪を固める「ジェル」と同じ語源。

No. 89 (コーヒーゼリー)コーヒーの苗木を最初に発見したと言い伝えられているエチオピアの羊飼いの名前はカルディで、カルディコーヒーファームの店名の由来でもある。

No. 90 ミルクアイスのせシナモンプチフォッカは元々まかない料理だった。

No. 91 イタリアンプリンは本当にイタリアから輸入している。

No. 92 プリンの語源の英語puddingは、もともと肉の腸詰めという意味である。

No. 93 シャーベットの語源はアラビア語šarba「飲み物」。

季節のおすすめ+メニュー表編

No. 94 メニューの語源はフランス語で「細かい(menu)」で、「品目を細かく書いたリスト」という意味。

No. 95 表紙に書いてあるLa Buona Tavolaは「おいしい食事」という意味。

No. 96 Buonaは、日本でもよく聞く「ボーノ(Buono!)」の女性形。ちなみに、ボーノという時に人差し指を頬に当てて回すのは子供の仕草で、大人は口の前で手を開く。

No. 97 Tavolaの元の意味は「テーブル」で、語源は同じ意味のラテン語のtabula。ちなみにイタリアで人狼ゲームはLupus in Tabula「卓上の狼」という名前で売られているが、これはラテン語のフレーズlupus in fabula「噂をすれば影(文字通りには”話の中の狼”)」をもじっている。

No. 98 QRコードのQRは、quick response「素早い反応」の略。

No. 99 (アレルゲン情報)アレルゲンはアレルギー反応を起こす恐れのあるもの。アレルギーの語源は古典ギリシャ語のallos(他の)+ergon(作用)で、体を守る仕組みであるはずの免疫が有害な作用を起こしてしまうことを表している。

No. 100 (「番号を注文用紙に記入してご注文ください」)番号についてのトリビア:”No. 1″などの”No.”はラテン語numero「数において、数で表すと」の略。

はい、これでおしまいです!最後まで読んでくださってありがとうございます。あ、くれぐれも雑学はこころにとどめておいたほうがいいです(あんまり他人に言うと逆効果になる場合が結構あるので)。雑学を知ってまたサイゼに行けば、もっと深い楽しみができるかもしれません。あと、私はTwitterでサイゼリヤに劣らず魅力的なラテン語についてツイートしてるので、下にあるTwitterへのリンクをクリックしてフォローしてくださると嬉しいです。ではまた!

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